今や未来の当たり前の働き方として注目されている「フリーランス・起業」。日本では、フリーランス人材がおよそ1100万人(大手クラウドソーシング会社調べ)と言われ、アメリカでは、5000万人以上にものぼるそうです。
シンガポールでは、18万人と労働人口の8%ほどを占めるそうで、このフリーランスの流れは東南アジアにも来ているようですね。
世界にはフリーランスの人が思ったより、めっちゃいる!!というのが筆者の印象です。
こうした世界の流れを受けて(かどうかはしりませんがw)、フリーランスの風は、シンガポールに暮らす日本人ママの間にも吹き荒れています。
前回の記事でもご紹介したように「好きなことをしながら働きたい」と考えているママたちのお茶会が開かれました。今回のお茶会では、主にフリーランス・起業活動を進めるうえでの課題について意見交換が行われました。
今回もこれからフリーランス・起業として活動している/していきたいと考えている10人のママ。一体どんなお悩みがあるのでしょうか。お悩みに対する意見も合わせてご紹介します。
【参加したフリーランス・起業ママのお仕事紹介】
今回のお茶会に参加した起業・フリーランスママは、それぞれの資格や才能を活かしたお仕事をされていました!
・ベビーマッサージ
・セラピスト(フットケア、アイリスト等)
・ストレッチ講師、ピアノ講師
・ヨガ講師
・カラーリスト
【これからフリーランス・起業として働きたいママの悩み】
☆ぼんやりとフリーでやりたい…。でも「何を」やったらよいか見つからない!
これまで、会社員としても専業主婦としても様々なキャリアを経てきた。次は、生活と仕事のバランスが取れるように、「何か」フリーランスとして働けたらな…と思っているママは結構いるようです。起業(自営業)やフリーランスだと自由度が高いので、確かに理想的です。ただ、「何」の部分はなかなか見つからないもの。いきなり、ぴったりしたものが見つかるとも限らないのでまずは一歩踏み出すことが大切かもしれませんね。
☆フリーランス・起業に関する法律の壁
シンガポールでの起業(DPでの起業)は、資金が必要だったりと難しい条件があるようで、初心者には壁が高いと感じる方が多いそうです。他国でフリーランス・起業で活動するにはある程度、法律の知識が必要にもなりますし、資金準備も含めて時間がかかりそうです。こうしたことから、あきらめてしまう方もいるようで、もったいない…。
【フリーランス・起業として始めたばかりのママの悩み】
☆集客をどうしたらよいか?広報活動も一人でやっているので大変!
新しく起業したばかりで、知名度をあげたり、サービスの認知を広めたりしたいがどうしたらよいか迷っている場合があるそうです。特に、成熟した市場に新規参入する側としては結果を出すのが難しく、いろいろと苦労があるようです。
今は、ネットでの広報が当たり前なのでSNSを駆使して拡散していきたいところ。そうした専門知識がある人の助けがあると、よりよいのかもしれませんね。ただ、そうしたSNSでの広報が得意でない方もいると思うので、自分らしいやり方を見つけるというのも大事になってくるでしょう!
【フリーランス・起業としてすでに働いてるママの悩み】
☆仕事と家庭のバランスをどのくらいがよいかわからない
前回のイベントでも同じお悩みが出ていたとおり、仕事をどこまでやるかというお悩み。そもそも、家庭と仕事のバランスを考えてフリーとして活動したのだが、意外と仕事を軌道に乗せようとなると、仕事一本になりがちに。特に、始めた当初などは必死なので、家庭を顧みないこともあるそうです。フリーランス・起業になればなるほど、勤務時間の制約を自分でコントロールすることになるので、自律的にタイムマネジメントすることが求められるのかもしれないですね。
今回のお茶会も、前回同様「好きなことで働きたい」と思いを持ったママたちの熱いトークが繰り広げられました。シンガポールという異国で外国人という立場ではフリーランス・起業という形で働くことは規制の面で難しいのも事実です。しかし、一度きりの人生を漠然と過ごすのではなく、家庭も生活も楽しみながら生きたいと強く願うママたちはきっとそんな問題もなんとか乗り越えていくことができるように思いました。
事実、そうした思いのあるママたちの願いに共感した企業が事業との整合性から、フリーランスを目指す方を雇用するケースもあるようです。組織には属することになりますが、好きなことを仕事にすることはできるので、こうした共感してもらえるパートナーを見つけるのもフリーランスへの一歩かもしれないですね。
フリーランス・起業に興味あるかたも、もう既に働いている方も、悩みは共通しているように感じました。おんなじことで悩んで止まってる。もったいない。
難しく考えるよりも、まずはなにはともあれ「行動」が大切かもしれないです。参加された皆さんの心にはそんな共通認識が生まれていたように思います。お互いの持ち合わせてる知識で解決策を提案したりと新しいアイディアが出ていました。
できないと思ったらできない。でも、わかっているけど、こういう単純なことですらうまくできないこともありますよね。だからこそ、フリーでも同じような立場でこうした悩みを共有できることが大事と改めて思いました。
いやー、吹いてますよ。フリーランス・起業の風。私も、黒いタオルぶんぶん回してこの勢いをさらに加速させたいと思います!!(湘南の風をもじったのですが…。)
※シンガポールで働く以上、保持するビザによって起業に関する規制があるので、事業を始める前には所管官庁への確認が必要になります。関連する情報についてはこちらをご参照ください(人材省 外国人向け起業ガイド)
Reported by
Event Organizer: Yuri Sugimoto, Makiko Maeda
はたママ特派員:Aiko Mochizuki