インタビュー

はたママに参加して得られたものは? はたママ・ボランティアスタッフ体験談 Profile#1 望月愛子さん

はたらくママ@シンガポール(以下、はたママ)は、シンガポール在住の日本人のワーママ、いずれ働こうと考えているママに、「つなげる」「学ぶ」場を提供しているコミュニティです。

30名程のボランティアスタッフが活動を支えています。

そこで今回は「はたママ・ボランティアスタッフ体験談」として、本帰国を迎えたメンバー3人にボランティアスタッフとしての活動を振り返り、語っていただきました。

「そもそも、はたママってどんな集まりなの?」「スタッフはどんなことをしているの?」「はたママに参加して何が良かった?」など、率直にお伝えします。

はたママでは、いっしょに活動を盛り上げてくれるスタッフ仲間を募集中です。スタッフ活動に興味がある方は、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。もちろん、スタッフではなく一参加者として、はたママのイベントに参加したいという方も大歓迎です!

スタッフ体験談の第一回目は、はたママウェブサイトの立ち上げを担当された望月愛子さんです。

 

辛かった暗黒期に、はたママに救われる

来星当初は、今思い返しても私にとって暗黒期でした。0歳の子どもを抱えながら、初めての子育てでわからない事だらけ。友達や家族が近くにいない上、夫は多忙で頼れない。日本人が少ないエリアに住んだこともあり友達がなかなかできず、他人と話す機会がほとんど無い生活で孤独でした。家で子どもと二人で過ごす中、涙が出てきた、なんてこともありました。

そんな中、ベビーマッサージイベントにたまたま参加。そこで出会った人に「仕事がしたいと思っている」と話し、はたママの存在を教えてもらったのが転機になりました。はたママのイベントに参加して友達ができたことに加え、ボランティアスタッフとしても何かやりたい、と思うようになりました。

 

誰かの「やりたい」をみんなが全力でサポート

相談した結果、ウェブチームを仲間と作り、ウェブサイトの立ち上げに従事することになりました。日経DUALのような硬すぎず、柔らかすぎない情報発信をコンセプトに掲げ、コンテンツカテゴリーや更新頻度などを決めるという仕組みづくりから始めました。仕事感覚に似たものがあり、自分が満たされていくのを感じました。ライティング経験もない中、「日経DUAL」を理想に掲げたわけですが、「無理じゃない?」と言う人は一人もいないんです。ウェブチームではない人も含めて、皆、アイディアを出してくれたり、詳しそうな人を紹介してくれたり、どうやったら出来るかだけを考えていました。

サポートとして参加していたイベントチームでの活動も同じで、誰かの「こんなイベントがやりたい」との声かけからすべてが動き出します。例えば、第二子出産を控えたメンバーが「出産後の子育てが不安。先輩ママの話を聞いてみたい。」と言ったことをきっかけに、兄弟姉妹を育てている人を集めて座談会をしたり。色々なテーマでイベントを実施しました。また最近は、テーマありきではない「ゆるっとお茶会」といった自由交流のイベントも増やしています。自己紹介をして、最近困っていることや考えていることを自由に話すだけでも、とっても盛り上がります。

■ご参考:イベント「先輩ママに聞く!2人目以降の育児」の詳細はコチラ

お茶会イベントの様子

 

ボランティアならではの大変さも

でも、ボランティアならではの大変さもありました。ボランティア活動は、仕事と比較すると、目に見える賞賛や報酬が得にくい部分があります。つまり、私の場合は、モチベーションを維持するのが時に大変でした。でも、スタッフ仲間がその辺りに気づいたのか、ちょうど私のモチベーションが落ちかけているときに、編集長のポジションを振られました(笑)。それでまた持ち直せたように思います。

■ご参考:「はたママインタビューProfile005:竹内(望月)愛子」はコチラ

何より嬉しかったのはライター希望者が来てくれたこと

ウェブサイト立ち上げ初期は、閲覧数もびっくりするくらい少なかったのが、今ではたくさん読まれるようになって、Google検索でも上の方に上がってくるようになりました。変化がとてもわかりやすいのがウェブの仕事です。そして、ライターを募集すると、意外にも希望者がたくさん来てくれたんです。手探りで作ったウェブサイトだけれど、一緒にやりたいと思ってくれる人がこんなにいるんだ、と思えて、とっても嬉しかったです。強力な新メンバーをチームに迎え、はたママウェブサイトは読者の方々に喜んでもらえるよう、より一層進化していくと思います。

 

「迷ったら、とりあえずやってみる」が持論

私は、何であっても、迷ったらとりあえずやってみることにしています。というのも、私の場合、迷う時って「うまくやれるかな?」「やったらどうなるかな?」ということをグルグルと考えているわけで、やるケースについて一生懸命シミュレーションしているんです。つまり、頭の中では「自分はすでにやっている」状態。それならば、「とりあえずやってみよう」と思うようにしています。はたママスタッフの場合、仕事や子育てをしながらスタッフ業務をやっている人もいて、状況や忙しさは人それぞれです。それぞれが自分のできる範囲で携わっている集まりなので、何かを気負う必要はありません。仲間が増えることを喜び、温かく迎えてくれるスタッフばかりです。

 

ここでの経験が本帰国後の就職につながった

本帰国後の仕事として、ライター職に応募し、無事仕事が決まりました。正直、就職活動を進める中で、はたママで執筆した記事がライター実績として評価された、という手ごたえは残念ながらそこまで得られませんでした。はたママWEBが、商用ではなくあくまで個人的なサイトとして見られがちで、私は「職業ライター」としてはアマチュア(趣味)と判断されたことなどが理由だと思っています。ライティングスキルよりも、はたママという活動をやり切ったことや、責任感の強さと行動力を具体的なエピソードを踏まえて自信を持って説明できたことが採用を勝ち取った要因になりました。

 

はたママは、私がシンガポールで生きた証

はたママのスタッフをやって良かったことは沢山あって、挙げればキリがないくらいです。そんな中、一番良かったことを一言で言うとすれば、それは「私がシンガポールで生きた証」だということ。子供の面倒を見て、ごはんを作って、仕事をして、という生活サイクルは日本でも全く同じ。同様のことができます。でも、はたママ活動はシンガポールでしか出来ないことです。スタッフ活動に参加することで「習い事でも仕事でもない、そこでしかやれない事をやった。」という感覚を持つことができました。はたママスタッフとしての活動は、シンガポールに残した私の足跡であり、生きた証です。

Profile
望月愛子
在星歴:5年半
ボランティア所属:ウェブチーム、イベントチーム(サポート)
家族構成:夫、長女(5歳)

Interview and Written by Kaori Horita

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