インタビュー

はたママはこんな風に活用できる! はたママ・ボランティアスタッフ体験談 Profile#2 藤田奈緒さん

「はたママ・ボランティアスタッフ体験談」では3人のスタッフ経験者にお話を伺いました。

「そもそも、はたママってどんな集まりなの?」「スタッフはどんなことをしているの?」「はたママに参加して何が良かった?」など、率直にお伝えします。

はたママでは、いっしょに活動を盛り上げてくれるスタッフ仲間を募集中です。スタッフ活動に興味がある方は、ぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。もちろん、スタッフではなく一参加者として、はたママのイベントに参加したいという方も大歓迎です!

スタッフ体験談の第2回目は、はたママウェブサイトの記事執筆を担当された藤田奈緒さん(写真の上段左側)です。

恩返しできるなら、とスタッフに

日本では働いていましたが、海外赴任に伴って退職。仕事をしていない自分は何も社会に貢献できていない価値がない存在だと思ってしまいアイデンティティロス状態に。シンガポールでも働けるなら働きたい、仕事でなくても何かやりたい、と思いましたが、似た境遇、似た思いを持つ人を周囲に見つけられず、そのような思いを話すことすら出来ないのが苦しかったです。

そんな状況を救ってくれたのがはたママ開催の【プレはたママランチ会】。そこには、自分と似た思いを抱えている人がたくさんいて、自分の心のうちを話して共感しあえる場で、とても救われたのを覚えています。それをきっかけにはたママのイベント等にも参加し、はたママで知り合えた友達のおかげで、その後のシンガポール生活が一気に充実していきました。

来星2年目からパートの仕事に就いて自分自身の心が安定してきた頃「はたママスタッフをやらないか」とまっきーから誘いを受けました。その時思ったのは、自分が助けてもらったように、「救われる人が増えるならば協力したい、はたママに恩返ししたい」ということでした。シンガポールに来てからWEBライティングの資格を取り、仕事でライター業務をしていたので私でも役に立てるかな、という思いもあり、WEBチームに加わりました。

WEBチームは初心者も大歓迎!

WEBチームの中で、インタビュー記事を主に扱う担当になりました。仕事の進め方としては、インタビュー候補者を皆で話し合って決めるところから始まります。ミーティングやチャットで企画を出し合い、候補者ごとにインタビュー担当・サブ担当などを決めます。担当決めはたいてい立候補制で、やりたい人がやっています。その後、インタビューを受けていただけるか相手の方に打診をし、可能な場合は日程、場所、質問項目などを詰めていく流れになります。

私はたまたまライティング経験がありましたが、チームメンバーのほとんどは記事を書くのは初めてという初心者です。最初はサブ担当としてインタビューに同席することから始め、慣れてきた頃に主担当になるということも可能ですし、皆がフォローしあって進めているので、初心者でも安心して活動できます。一方、メンバー内で、執筆のコツ情報をシェアしあったり、インタビュー方法の勉強会を実施したりと、経験を積みながらスキルアップができたのが嬉しかったです。

WEBチーム打ち合わせ

多様な人にインタビューして深イイ話を聞ける面白さ

これまでインタビューチームではいろいろな働くママにインタビューしてきましたが、候補者には多様な人を選ぶようにしていました。いわゆる「凄すぎる人」の話は、刺激的で面白い反面、「私には無理だわ。」と感じてしまうこともあります。「身近に感じられて、参考になる」という人も選ぶようにしていました。また、普通に暮らしているだけではなかなか触れることのない世界など、色々な視点を紹介したいという思いで企画を考えてきました。また、コロナウイルス感染拡大を受けて特集「専門家に聞くメンタルヘルス対策」を組むなど、時勢を踏まえて企画するということもしています。

スタッフをやって良かったと思うことの一つが、自分自身が話を聞いてみたいと思った人に堂々と話を聞けるチャンスをもらえたこと。私は、友達にインタビューをさせてもらったこともありましたが、普段の会話ではなかなか話題にあがらないような深い話についても聞かせてもらえて、インタビューならではの醍醐味でした。

チームで進めることでモチベーションがつづく

苦労したこと、大変だったことはあまりないのですが、やはりボランティアの場合、モチベーションを維持することって難しかったりします。でも、同じような思いで活動する仲間がいる、チームで取り組むということがモチベーションになりましたし、何よりみんなでワイワイ進めていくのが楽しかったです。

メンバーの中には、フルタイムで忙しく働きながら、はたママスタッフもしているという人もいます。ただでさえ仕事と家庭とで忙しいはずなのに、リーダーをしてくれていたり、積極的に企画を出してくれている姿に、自分ももっと頑張ろう!という気持ちにさせてもらいました。はたママスタッフの活動のおかげで、それ以外のこともいろいろチャレンジしてみようという前向きな気持ちになれました。

はたママをこんな風に活用してほしい

来星当初は、知り合いが少なくて孤独なことに加え、退職により何かに所属している感覚がなくなって心が不安定になることがあるかと思います。私も、自分の居場所が欲しいと思っていました。そんな時に、はたママのコミュニティが、私の大事な居場所になってくれて仲間ができて心の安定につながりました。何か貢献したい、何かやりたいと思っているならば、コミュニティ内で役割を持って貢献したり、新しいチャレンジをしていくこともできます。仕事を失うと喪失感を感じることがありますが、そのロスを少しずつ埋めていく場になると思います。

はたママというコミュニティが出来たばかりの頃は、規模が小さかったこともあり、スタッフだけでなく、参加者も「こんなことをやりたい」と積極的に活動にかかわる雰囲気がありました。ですが、徐々に人数が増えて規模が大きくなった分、「はたママは何を提供してくれるの?」と受け身で参加する方が増えてきた感があります。スタッフにならないとしても、参加者の方には気軽にやりたいことを発信してもらいたいですし、一緒に場づくりしていくという感覚で参加してもらえると、きっと得られるものが大きくなるのでは、と思います!

Profile
藤田奈緒
在星歴:4年
ボランティア所属:WEBチーム
家族構成:夫、長女(10歳)、次女(6歳)

Interview and Written by Kaori Horita

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