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シンガポールでボランティア 活動へ!Food Bank Singaporeのに行ってきました!with Spoonful×TSUBAKI(国際結婚の日本人ワイフのコミュニティ)

新しい年が明けました。2019年。日本では新しい年号になる年ですね。新たな幕開けを迎える雰囲気につつまれているのでしょうか。

一方、常夏のシンガポール。新年に思いをはせる静かな日本の新年とは少し違って。カウントダウン花火で盛り上がり、それ以降は普通の休日といった感じもします。

 

さて「今年こそは何か新しいことを!」とお考えのかた、今年はシンガポールでもできるボランティア活動に挑戦されてはいかがでしょうか。はたママ特派員も、以前より興味のあったボランティア活動。ウェブで検索すると結構あるのですが、なかなかその一歩が踏み出せずにいました。。。

 

先日、はたママ特派員は、Spoonful(食のイベントブランド)とTSUBAKI(国際結婚の日本人ワイフの会)(※1)よりお誘いをいただきまして「Food Bank Singapore」というNPOにてボランティア活動をしてまいりました。主な、作業内容は、在庫管理に関するお手伝い。私を含めて総勢6名で楽しくお手伝いをすることができました。

 

実は今回のボランティア活動は、TSUBAKIのみなさんが温めて実現した企画でした。もともと、TSUBAKIメンバーでもあるSpoonfulの代表が、4年前よりFood Bank Singaporeのアンバサダーを務めており、継続的にボランティア活動を続けてきていました。そうした中、昨年、TSUBAKIコミュニティにもボランティア活動を相談。TSUBAKI代表者の積極的な対応により有志を募ることができ、Spoonful×TSUBAKIでのボランティア活動を共催することになったのです。

 

たくさんの思いの詰まった企画。偶然にもはたママ特派員にもお声かけをいただき大変光栄でした。

 

さて、このFood Bank Singapore。一体、どのようなNPO団体なのか。特派員は、Spoonful×TSUBAKI共催のボランティア活動でどんなことをしてきたのか。今回は、これら活動の内容をご紹介するとともに、現場で感じたこともご紹介したいと思います。

 

※1TSUBAKI:国際的に活躍する女性同士が情報交換できる場、普段日本語に触れる環境の少ないお子様が日本語で交流できる場、様々な国籍ファミリーを通して異文化交流できる場等を提供できる会を目指されています。

 

Food Bank Singapore って何しているの?

 

(活動の背景)

「Food Bank Singapore (以下、Food Bank)」とは、2012年に設立されたNPO団体です。消費期限・賞味期限が近づいている(半年以内)飲料・食料を回収し、経済的に困窮している世帯や高齢者(団体)に対し、無料で配布するという活動をしています。現在は、高齢世帯に加えて、児童福祉施設や慈善団体を含む130の団体と個人に食料が配布(寄付)されています。

実は、食料の廃棄量が世界でワースト4位の東南アジア地域(シンガポールを含む)。シンガポールでは2014年、年間約78万トンもの食料が廃棄されました。これは、毎日一人当たりお茶碗2杯分のご飯が捨てられている計算になるそうです。そしてこの10年間、廃棄量は増加傾向。リサイクルも13%に留まっています(Food Bank 調べより)。

なお、2015年の日本の食品廃棄物等は約2842万トン(環境省の発表より)。実は日本も深刻です。この廃棄ロス問題は、地球の持続可能な発展をめざして採択されたグローバルアジェンダの(SDGs:Sustainable Development Goals)にも含まれており国際的な関心が高い分野でもあります。

 

環境問題の他にも、近年、シンガポールでは高齢化に伴い、経済的に困窮している世帯が多くなりつつあり経済格差の問題も。

こうした背景を踏まえて、Food Bank は「廃棄ロス」の低減と同時に経済格差問題の解決をミッションとして活動を続けています。消費期限が迫る飲食料を配布を通じて、国際的に注目されている「食料廃棄」の問題に対応。それらを配布することで、国内の経済困窮者への生活サポートも実現しています。

一見、安定して成長しているように見えるシンガポールでも、実は深刻な環境問題(食料廃棄)や経済格差の問題を抱えているのだと初めて知りました。ただ一方で、そうした社会問題へ対応をしようとNPO団体も奮闘しているのだと頼もしくも感じました。

 

(運営について)

さて、活動の運営ですが、食料の回収→運搬→倉庫保管→在庫管理→配布まで、すべての過程においてボランティアの協力により支えられています。倉庫も、食料関連企業の一角を借りています。社員は、フルタイムの職員(有給)が数名いるほかは、学生などのインターシップの方もいます。なんと、今回お伺いした際には、日本からのインターンシップの学生がおり驚きました。

飲料・食料品の提供元で最も多いのは、食品メーカーです。計画以上に作りすぎてしまった商品、ラベルにが商品として不適切なものなど食べるのには問題ないものが、ほとんど。こうした食品メーカーの倉庫から専用の運搬会社によって所定の倉庫まで搬送されています。

 

 

今回はたママ特派員が参加したボランティア活動はこの「在庫管理」の部分。次に、ボランティア活動の詳しい様子をご紹介していきたいと思います。

 

ボランティア活動では何をしてきたの?

 

Food Bank が在庫管理としてボランティアの方にお願いしているのは次の大きく3つ。

今回お手伝いしたのは、この①、②の部分(回収した飲料・食料の在庫整理・配送準備)でした。場所はタンジョンパガーからほど近くの倉庫街。午前10時集合で、12時過ぎには作業は終了しました。

 

①回収した飲料・食料の整理、陳列

食品メーカー、スーパーマーケットや法人・個人ボランティアなどから回収される食料品の品目は様々。お米、油、調味料、缶詰類、お菓子、コーヒー、インスタント食品など、大きさも量もバラバラ。配布する際には、先方の状況や要望に応じた品目・量をそろえて梱包します。梱包時に食料品が選びやすいよう、陳列・整理は大切。

集められた食品を段ボール箱から取り出し、その分類ごとに棚に整理します。同時に、消費期限が半年以上あるかどうか確認をします。

今回は、TSUBAKIメンバーの精鋭たちが棚をきれいに整理整頓されたので、従前よりも見やすく管理しやすいようになりました。

 

②配布用の食料品の梱包

配付先のリストを見ながら、陳列の棚から空の段ボール箱に配布する食品を梱包します。例えば、お米が10キロ、ミロ(ココア味ドリンク)が300mlが20本など。必ずしも、配布先の要望に応じたぴったりの「分量」に食品を組み合わせるのは難しいですが、できるだけ要望にそった形にできるよう工夫するところに少し骨が折れます。

また、梱包するときも工夫が。一つの段ボール箱に詰め込みすぎると、提供先までの持ち運びが大変になります。ひとつひとつの箱が持ち上げられる程度かどうか、考えながら梱包します。

配布先のリストには通し番号(例:⑰はアンモキオのHDBなど)がふられています。その番号を箱に記載し、番号ごとにまとめて置いたら完了です。

 

③在庫管理用データ登録

専用アプリ(スマホ)を使用して、在庫データの入力を行います。品目とその数および消費期限などを登録します。在庫データは、配布先との調整や品目を検討するのに大変重要なデータとなるそうです。

なお、今回はこのお手伝いはできませんでしたが普段はこの仕事がメインになることもあるそうです。

 

ボランティアをしてみて思ったこと

 

(恩返しのボランティア活動)

今回、縁あってTSUBAKIのみなさんにお誘いいただきこのような貴重な機会に恵まれました。TSUBAKIのみなさんは、年に何回かこうしてFood Bank のボランティア活動をされているとか。メンバーの中には、他の団体での別のボランティア活動をされている方もいらっしゃいました。

「日頃お世話になっているシンガポールに何か恩返しのような社会貢献活動をしたい」

TSUBAKIのメンバーの方がおっしゃった言葉が印象的でした。確かに、はるばる日本から離れ「外国人」として何不住なく(小さな愚痴はありますがw)生活させてもらっていることが「当たりまえ」になりすぎている。はっとさせられる言葉でした。

私の中では、ボランティアの活動というと何か「自己犠牲」のようなイメージがあったのですが、お世話になったかたへのお礼の姿勢として考えると全く違った印象になると思いました。これまで、シンガポールでの生活にどれだけ感謝を態度で示してこれたか。これからもボランティアを続けシンガポールに貢献することを通じて「ありがとう」の気持ちを形にしていきたいと強く思いました。

 

(ボランティアによる疑似キャリア)

私がお手伝いしたお仕事はまさに「在庫管理」の現場。これまで、事務員としてオフィスで働いていた私にとって流通の現場を生で見る機会はほとんどありませんでした。正直どういう仕組みなのか、どのような工夫が必要かなんて想像もできませんでした。

今回、食料を品目ごとに整理して、梱包して、配送準備して…という手順を体験することができました。経験を通じて「さらに効率をあげるにはこうしたらいいのでは」というアイディアまで出てきました。さらに、TSUBAKIのメンバーの方からの鋭いご意見を伺うことで、さらに自分のノウハウも増えたような気がしました。

「ボランティア」ではありますが、継続的に流通の「仕事」に従事することで疑似的なキャリア体験ができるような気がしました。

 

 

シンガポールには実に多くの慈善活動を行う団体やNPOが存在しています。慈善活動団体やNPOへのサポート支援する組織の調査によれば、336団体が活動をしています(2018年12月現在)。多くは、経済困窮者の育成(職業的訓練)に関する活動だったり、食料関連の支援だったりします(詳しくは、RaiSEのHPへ)。

 

みなさんも、もし時間が許すようで興味があればぜひたくさんのNPOの活動を知っていいただき、ボランティア活動に参加するのもおもしろいかもしれません。

はたママのコミュニティでも、メンバーのボランティアを募集してみようかな!?

 

最後に、Food Bank のみなさん、TSUBAKIのメンバーのみなさん、貴重な経験をさせてたいだきましてありがとうございました。

 

Cooperated by TSUBAKI: Yasuko, Mayu, Ayaka, Yu, Yuko

Reported by Aiko Mochizuki

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