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【はたママ×日系人材会社リーラコーエン コラボ企画①】コロナ禍でどう変わった?シンガポールでの就職・転職の今 ~就職相談セミナー報告

シンガポールで就職活動を始めたい方、転職を考えている方にとって、コロナ禍で求人マーケットにどんな変化が起きているのか…とても気になるところですよね。

先日はたママでは、日系人材会社リーラコーエンさんと、はたママメンバー向けにオンライン就職相談セミナーを行いました。
リーラコーエンさんは、駐在妻やパートタイム希望者のサポートに定評のある人材会社。
シンガポールにいるからこそ「働く」ことを考えた際、様々なハードルが思い浮かぶと思います。

就職活動のはじめ方、家庭や仕事との両立、本帰国してからのキャリア形成…そんな不安や疑問を解消すべく、プロであるリーラコーエンさんをお招きして色々なお話を伺いました!

今回は先日行ったセミナーの内容を、

  • コロナ禍でどう変わった?シンガポールでの就職・転職の今
  • はたママ目線で考える、シンガポールで働くということ

の二本立てでご紹介!

まずは、コロナ禍における就職・転職マーケットの現状についてまとめました。
はたママ読者に伝えたいココだけの話もあるかも?!

コロナ禍で変化した〇〇?シンガポールの最新就職事情

コロナの影響で、全体求人数に変化はあったの?

リーラコーエン シンガポールではシンガポールの大手求人サイトより、転職マーケットにおける求人数などの定点観測をしております。
例年、旧正月前後(1月後半~2月前半)が転職マーケットの大きく動く時期とされてきました。その背景には賞与の支給時期などがあり、それを待ってから転職活動を始める方が多いためです。
2020年も例年通り、求人数は2月にピークを迎えました。
その後サーキットブレーカーなどの経済規制もあり、4月には求人数が急降下。
5月には最も求人が減り、ピーク時の半分ほどに減少しました。
それから経済規制の緩和・政府によるシンガポール人の雇用促進政策などがあり、2020年11月現在で、コロナ前の1月ごろの求人数まで回復しています。

コロナの影響を受け、採用している企業の特徴は二分化していると感じます。
具体的には、コロナで需要のあった物流・医療業界もしくは影響を受けにくかったIT業界などは、採用を継続している企業が多い印象です。

一方で求職者数においては、求人数に比べて大きな変動はなく、多くの人が引き続き良い機会があれば転職したいと考えている様子が分かります。最近では、整理解雇や失業率上昇などのニュースを目にすることも多く、今後ますます買い手市場になっていく見込みです。

日本人向け求人はどう変化したの?

日本人向けの求人における変化としては、コロナの影響を受けた4~5月にパートタイムでの仕事が減少したのが特徴です。
通常、フルタイムのサポートやアシスタント目的でパートタイムの採用が行われます。
しかしながら、コロナ禍において業務量が落ち着いたり、追加業務がなくなったり。
そのためパートタイムの求人が減ったと思われます。

現在のパートタイム求人数は回復中ですが、例年と比べると減っている印象があります。
パートタイム希望者は一定数いるものの、求人数が減っている為競争率は高い状況です。
そのため、もし良い求人がありましたら、なるべく早めに応募する事をオススメしております。

日系と非日系企業で求められることはちがう?

シンガポールの求人の特徴については、日系企業か非日系企業(シンガポール企業及び多国籍企業)かによって異なります。

まずは日系企業の求人特徴について。
日系企業は、長期就業を視野に入れて、ポテンシャルも含めた採用をする傾向にあります。
特に人物面を重視、中長期で就業し、将来的にはマネージャーや会社の中心となってもらえるような人材を募集している場合が多いです。
社内には沢山の日本人が在籍していることが多く、対顧客向けには英語を使用、社内では英語又は日本語を使用するケースが一般的です。

一方で、非日系企業の求人は決まったポジションでの採用が多く、決められた業務における即戦力性を求められる傾向があります。
日系マーケットを担当する、といった役割での採用が多いです。
社内は英語環境となるため、日常的に英語を使用できるレベルであることが前提となるケースが一般的です。
それぞれの企業によって求められることは変わるものの、日本人の就業にあたり、日本語や日本人としてのアイデンティティを活かして働くという点は共通しています。

現在、主流な働き方にはどんなものがあるの?

企業によりますが、大きく分けると3つのタイプに分かれます。

①入社してからの研修期間は出社、それから在宅勤務へシフト
②一部出社(隔週もしくは曜日指定)
③完全在宅

特にリーラコーエンでご支援した方に多く見られるのが、①入社してから慣れるまでの間は出社するケース。
ただ今後は、コロナの状況によっては出社体制を希望する企業もあり、リーラコーエンで行っている企業向けアンケートでは「今後は出社予定」と検討中の回答も半数ほど見受けられました。
そのため、今後は出社が求められる求人も増えていくかもしれません。

はたママ層のマーケット需要が高まっている?!

他にもマーケットの変化として、ビザ取得基準の厳格化もありました。
2020年5月と9月には、ビザを取得できる最低月額が改定。
シンガポールには、EP(Employment Pass, エンプロイメントパス )とSPassという就労ビザがありますが、今回シンガポール人の雇用を守るために、EPの取得条件が大きく改定されました。
そのため、既に滞在ビザ(DP: Depenedent Pass, 配偶者ビザ)をお持ちの方のニーズが高まっているのです。

シンガポールで働きたいという方の中には、日本から転職活動をされている方も多くいらっしゃいますが、現在入国規制が高まる中で、実際の就労決定は難しくなっています。
そこで、シンガポール国内にいるDP保有者の方の力が求められているのです。

<まとめポイント>
配偶者ビザ(DP)保有者のニーズが高まる一方、
はたママ層に人気のパートタイム求人は、例年に比べて高い競争率に!
気になる求人を見つけたら迷わず飛び込もう!

はたママメンバーへお伝えしたいこと

コロナ禍で大きく変化したのは、採用ターゲット。
特に、シンガポール在住者やPR/DPをお持ちの方が挑戦しやすい環境になりました。
本当は働きたい、そろそろ働こうかな、と思っている方、または違うキャリアに興味のある方がいたら、今が踏み出すチャンスかも知れません!

次回はコラボ企画後編「はたママ目線で考える、シンガポールで働くということ」をお届け!リーラコーエンで働いているはたママの一日から、シンガポールで働くにはどんな選択肢があるのかを探っていきましょう!

 

 

リーラコーエン シンガポール(Reeracoen Singapore)

現地日系人材会社リーラコーエンは、2011年にシンガポールを皮切りにアジアへ進出。
2020年7月時点で、9の国と地域に14の拠点にて、転職サポートをしております。
リーラコーエン・シンガポールの主婦向けサイトも、好評を博しています。
シンガポール在住主婦の”働く”を応援!
これまでのキャリアを生かしたい、育児をしながら働きたい、そんな想いを胸に秘めている方…
まずは一度ご相談頂けますと幸いです。

Written by Reeracoen Singapore Pte Ltd.(リーラコーエン シンガポール)
and Yukiko Shibasaki
Edited by Yukiko Shibasaki
Special thanks to collaboration event:
Reeracoen Singapore Pte Ltd.(リーラコーエン シンガポール)
Naomi Tanno,Kaori Horita,Katsura Ishii(Hatamama staff)

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