突然ですが、先日サマセットにあのドンキホーテ(以下、ドンキ)がオープンしたことをご存知でしょうか。
実は、はたママ特派員のわたくしドンキが大好きでした。思い起こせば、ジャングルのような売り場で「ドンドンドンキー♪」を聴きながら何時間も過ごし、仕事のストレス解消をしていたことが思い出されます…。
そんな、みなさんもいろいろな思い出がありそうなドンキさん。
この度なんとシンガポール初進出!!
ということで、開店以降も地域に愛される存在になるべく、生活者の目線で、特に主婦や母としての視点での意見を取り入れられたいとのことでしたので、早速はたママが協力させていただき座談会が実施されました。
座談会は、11月某日に午前と午後の2回行われ、総勢10名のはたママが参加しました!
今回も、はたママ特派員が座談会の現場を取材してまいりましたので、その様子をお伝えしようと思います。
シンガポールのドンキは、どうやら日本のとは少し様子が違うようですよ…。
「日本」「北海道」をテーマに食品・食材を中心とした売り場
ドンキ:
みなさん初めまして。この度ドンキホーテはシンガポールに初進出いたしました。今日は、シンガポールにお住いの日本人主婦のみなさんに様々なご意見をいただきたく、座談会を開催いたします。ぜひ、忌憚のないお話をいただければと思います。
みなさんからのご意見をいただく前に、少しドンキの特徴を説明をいたします。シンガポールのドンキですが日本との違いがいくつかあります。ひとつは、商品のメインが日本の食品・食材となることです。日本の食品・食材をお手頃な価格で提供し、そのすばらしさをお伝えすることを目的にしています。もうひとつは、すっきりとした売り場レイアウトです。みなさんが想像されるようなうずたかく積まれた商品がならぶような形ではなく、天井が見えるようなレイアウトになります。
他にも、北海道はシンガポールでも人気が高いので、現時点では北海道産の食品には力を入れています。今後は、北海道以外の地域の良いものやおいしいものをどんどん取り入れ、シンガポールに紹介していきたいと思っています。
はたママ:
新しく日本のお店がシンガポールに進出してきてくれるのはとても嬉しいです。日本産のものは高いイメージがあります。コストパフォーマンス高いと家計にとってはとても助かります。
「流通革命」による高いコストパフォーマンスを実現
ドンキ:
ドンキホーテの強みである「流通革命」を活かし、日本産の食品・食材であっても比較的コストパフォーマンスが高いものを提供できるよう努めています。特に、野菜、果物、肉や魚といった生鮮食品に関しては、手が届きやすい価格に設定できればと思っています。
はたママ:
日本産の安心な野菜やお肉が手に入るのは日本人生活者にとってとても嬉しいです。きっと、日本食に興味があるけれど、価格的に手が伸びにくいと感じているシンガポール人にも朗報だと思います。
ドンキ:
是非、そうだと嬉しいです。一人でも多くのシンガポール人のみなさんにも、日本食に興味を持っていただければと思います。
日本では、自治体(農協)からの協力を得ておりオールジャパン体制で、様々な地域の農産物を取り扱っていく予定です。日本の食品・食材がシンガポールでたくさん愛され、ひいては日本の地域が元気になる一助となれれば幸いです。
シンガポール人に人気と思われる商品について
ドンキ:
さて、シンガポールで商売をする以上、シンガポール人のみなさんのニーズにも応えていきたいと思っています。在住経験のあるみなさんから見て、どのようなもののニーズが高いと思われるでしょうか。
はたママA:
日本食への人気は根強いと思います。例えば、天ぷら、茶碗蒸し、たこ焼き、うなぎ、餃子など。味付けとしては、甘じょっぱいものが好まれているように思います。
ただし、自分で日本食を作るという経験はあまりないかもしれませんね。料理をする人であっても、和食の作り方や調味料などの使い方が、パッケージだけみても分からないという人は多いと思います。
例えば、ふりかけひとつをとっても、ご飯にかけるものってわからなく素通りしている可能性も…。売り場で日本食の作り方や使い方を説明するようなDVDやPOPがあると親切だと思います。
ドンキ:
シンガポール人のみなさんには、やはり「日本の味」を広く紹介していきたいと思っています。イートインコーナーで日本食を提供していきますが、それ以外にも伝える方法はあるのかもしれませんね。
はたママB:
日本食以外にも、日本の雑貨類も人気があると思います。シンガポールでは割と誕生日や会社の懇談会などパーティを行う習慣があります。
そういうことから、パーティグッズはニーズが高く、ドンキさんが得意な分野かと思います。他にも、機能的でかわいいデザインのものや、冷寒グッズなど意外とありそうでないものがたくさんあります。
ドンキ:
雑貨の領域も奥深いですね…。
日本人にニーズの高い商品について①~子どもに関連する商品~
ドンキ:
シンガポール人のニーズのほかに、日本人の生活者のニーズについてもご意見をいただければと思います。
みなさんが、日頃生活されていてこんなものがほしいと思われたことはありますか。すべてのご要望にお応えできるわけではありませんが(汗)、今後の参考として是非お伺いいたしたく!
はたママA:
可能であれば冷凍食品がもっと手ごろになってくれると助かります。特に、日本人学校に通う小学生のお子さんがいる家庭では、お弁当を作る必要があります。朝が早いので、お弁当に使えるような冷凍食品のニーズがあると思います。
はたママB:
他にも、小学校では上履きやノートが指定されています。このように小学校で使う文房具や道具類もニーズが高いです。いろんなところで買えるようになると便利ですね。
ドンキ:
なるほど、食品以外にもニーズはいろいろありそうですね。
はたママ:
食品以外で言えば、子ども用の歯ブラシがもっといろんな種類があるとよいなと日頃から思っています。日本の歯科医が推奨する歯ブラシをこちらで見つけるのはなかなか難しい状況です。子どもの歯は大事にしてあげたいです。他にも、子ども用の靴も手ごろなものがなかなかなく、あったら嬉しいです!
ドンキ:
お子さん向けの製品はいろいろとニーズが高いですね。
日本人にニーズの高い商品について②~お惣菜~
ドンキ:
ドンキでは、中食として日本のお惣菜を販売していきます。しっかりと日本の味を再現してみなさんに楽しんでもらえたらと思っています。まだまだ、メニューの開発が必要とおもっているのですが、みなさんだったらどのようなものがあると嬉しいですか?こちらも、全てお応えできるかわかりませんが(大汗)、是非ご意見いただきたいです。
はたママ:
ほぼワンオペで育児をしながら家事となると、ゆっくりご飯を作る時間はあまりないのが現状です…。そうでなくても、毎日献立を考えるのは大変な時もあります。そんな時、メインの献立になりそうなお惣菜があるととっても助かります。例えば、ハンバーグとかコロッケとか!メインを買ってきてあとは、お味噌汁とご飯だけ作ればいいとなれば本当に助かります。
はたママ:
あと、ヘルシーな総菜も嬉しいですね。シンガポールのホーカー(屋台)で買う食事は脂っこいものが多いので。サラダバーやおひたしなどの野菜を中心にしたお惣菜があると、健康を気にしている家庭に喜ばれると思いますよ。
はたママ:
お惣菜だけでなく、肉や魚も味付けがされていてあとは焼くなどの簡単な調理でよいものや冷凍のカット野菜など、時短料理ができる食材があるとよいですね。
ドンキ:
シンガポールでも「時短」は食品・食材選びのキーワードになりそうですね。
家族連れに優しい売り場環境について
ドンキ:
冒頭でも少しふれましたが、シンガポールのドンキは日本とは少し違ってすっきりとしたレイアウトになりました。売り場に関して何かみなさんからのご要望はありますか?
はたママ:
シンガポールのスーパーマーケットやレストランには、キッズスペースを併設しているところもあります。大人が買い物や食事をしている間、子どもたちがキッズスペースで楽しんでくれると効率的になります。ドンキさんでもそうしたスペースがあるとよいと思ます。
はたママ:
あと、買い物には子連れでいく場合が多いので、セキュリティ対策はしっかりしてほしいですね。ちょっと、目を離したすきに子どもが迷子になる危険性があるので。監視カメラも大事ですが、目が行き届く見やすい売り場というのはいいと思います。
ドンキ:
スーパーマーケットの売り場も家族連れがキーポイントですね。
その他のサービスについて
ドンキ:
ここまでみなさんのお話を伺ってドンキに対する期待がとても高く、我々も身の引き締まる思いです。そのほかにも、こうしたらいいのではないかというご要望がありましたら是非お聞かせください。
はたママ:
一定金額以上での配達サービスがあると嬉しいですね。また、お米や水など定期的に必要なものを定期便で届けていただけるような仕組みとか。また、コンド(グループ)ごとでのまとめ買いの仕組みだとかがあると助かります。
はたママ:
近年、シンガポールでもエコに対する社会的関心が高まっていると思います。スーパーマーケットでのエコバックや廃棄ロス問題などに取り組むことで、PRできることがあるかもしれません。
はたママ:
シンガポールは割と金額的割引に直結する販促活動が多いように思います。例えば、1 buy 1 getのように。販促活動をする場合は、わかりやすいほうが良いのかもしれません。
ドンキホーテでのキャリアについて
ドンキ:
ドンキでは、日本食の良さを伝えるために日本食に詳しい主婦のみなさんに活躍してほしいと思っています。単に、日本商品を販売する要員であることを超え、一緒になって考えながら日本を伝えるお手伝いをしていただきたいと思っています。
はたママ:
もし働くとなった場合、育児・家事との両立が前提になると思います。特に、子どもは突然の体調不良、加えて学校・幼稚園の行事やスケジュールがあります。このような状況に対する理解があって、フレキシビリティの高い働き可能となるのが最低条件でしょう。
はたママ:
主婦の方によっては、空いた時間を有効に活用した働き方をしたい人もいるでしょう。例えば、日本人小学校のママで、バスを見送ったあとの8時から午前中いっぱいまでなど。
ドンキ:
ドンキはシンガポールでも24時間営業なので、多様な勤務時間を提供できると思います。
はたママ:
シンガポールで働く以上、将来のなにかしらのキャリアにつながることも重要なポイントだと思います。こちらでキャリアを積むことができれば、本帰国後に就職できる可能性が高くなりますし、やりがいにつながりそうです。
ドンキ:
日本でもシンガポールでも仕事と育児・家事との両立は重要ですね。ドンキで働くことがキャリア形成などの良い機会となるよう努めていきたいですね。
最後に
ドンキ:
今日はみなさんお忙しいところありがとうございました。今日伺いましたご要望やご意見を取り入れいるのにはお時間が必要になりそうですが、ドンキに対する期待の高さを感じました。そのご期待に沿えるようまたこうした機会を通じて意見交換ができれば幸いです。
シンガポール歴がまだまだ浅くよちよち歩きのドンキかもしれませんが、みなさまの温かい目でこれからも末永く見守っていただければと思います。
今日は本当にありがとうございました!
はたママ:
期待してまーーーす!こちらこそ、何か欲しいものがあったらすぐいいます(笑)ありがとうございました。
座談会で歯に衣着せぬ言い方でバンバン要望や意見を出してくれたはたママ。
2時間の座談会×2回だったのですが、各回とも静寂に包まれる時間は、1分もなく爆裂トークが繰り広げられました。
はたママのパワフルさはドンキさんの想像を超えていたようで、終始タジタジのドンキさんでしたが、主婦目線ならではの意見・要望をお伝えすることができたと思います。
こうした企業との連携。はたママとしては初めての取り組みでしたが、今後も面白いコラボが出来たらと思っています。
余談ですが、ドンキソング大好きの特派員。あの音楽を聴くと自然にテンションがあがりどんどん買いたくなってしまいます。もし、ドンキに行かれて、裏声ドンキソングが聞こえてきたら私ですのでそっと見守ってください。
Reported by
Dondon Donki: Hayato Motegi, Kenichi Hiyama
All Hata-mama members & Makiko Ono
はたママ特派員:Aiko Mochizuki