『月経カップ』みなさんはご存知でしょうか。
月経カップは、欧米を中心に使用されている生理用品のひとつ。
ハンドベルのような形をしたカップになっており、素材は医療用シリコン。
生理期間中にこのカップを膣の中に入れカップ内に経血を溜め、一定時間ごとに取り出してはまた装着するというもの。
ナプキンやタンポンのように、毎回ゴミが出ないのも特徴です。
さて、シンガポールや日本ではまだまだ認知度が高くないこの月経カップ。
ただ、SNSでちらほら目にしはじめつつあり、興味はあるがどんな感じか不安を抱いている方も多いのでは。
実際、周りを見渡すとはたママメンバー中にも、先駆的な月経カップユーザーがちらほら。このメンバーを招いて体験談をシェアするイベントを実施しました。
今回は、その様子を一部ご紹介いたします!!月経カップとはの基本知識からメリット・デメリットまで。あれこれ話は盛りあがりました!
※あくまでも個人の経験に基づくものです。医学的検知などによる証明はありません。予めご了承ください。
月経カップにはいろんな種類があります!
月経カップと一言で言っても、各国(主に欧米)メーカーによって形態もさまざま。
カップのつまみ(ステムと呼ばれる部分)が、フック状になっているものもあれば小さな突起のものも。大きさもそれぞれ、色もカラフルで、カップには専用の巾着みたいな袋がついてくることがあり、見た目にカワイイ感じがしました。
思った以上に、大きな感じがしてこれが体の中に入るのかなと正直びっくりしました。ただし、装着するときは入りやすいようにコンパクトにするため、体内では大きさを感じることはないそうです。(※個人差があります)
具体的な月経カップの構造は外部のブログのはじめて月経カップを使う前にやっておきたいことを参照ください。
なお、メンバーが選りすぐりのシンガポールで買える月経カップご紹介!があります!とても参考になります。
実際にどうやってつかうの?使ってみてどうだった?
装着方法
カップの装着の仕方は、いたってシンプル。
カップを折りたたんで体の中(膣)に入れるだけ。折りたたみ方はいろんな種類があるようです。
手を使って体の中に入れるのですが、初めてだと戸惑うと思います。タンポンの使用経験があると少しイメージがつきやすいかもしれません。
なお、メンバーのみなさんは、上記のパウチダウンフォールドに近いやり方でした。
取り出し方法
体の中にあるカップを指で取り出すというシンプルなもの。ただし、初めのうちは目に見えない体の内部にあるものをまさに「手探り」で見つけることになるので、慌てがちだそう。
カップが内圧でぴったりフィットしていることが多いので、カップ部分を指で押しながら圧を抜きつつ取り出すのがコツ。初めは出すのに慌てるのは結構あるということを認識しておくとすぐに落ち着けるかも。
深呼吸しながら、リラックスして取り出すのがポイントだそうです。
使用時間
メーカー推奨では、4時間とも6時間とも言われています。
ただ、あまり長時間は(12時間以上など!!)お勧めできないそう。
ナプキンのように頻回での交換が必要ないので忘れがちになりますが、自分の健康を把握するにもある程度の時間でカップをきれいにしたほうがよいそうです。
メンテナンスについて
外出時や日中など忙しいときは、取り出したら軽くウエットティッシュなどで拭き取りまた体内戻すのでも。
より丁寧にする場合は、洗面所で水洗いや手洗い石けんで流してあげるのもよいようです。
生理期間が終わったタイミングで煮沸消毒や消毒液につけて清潔に保管し、次の生理までしまっておく、というのが一般的なようです。
また、装脱着するときは、当然でかもしれないですが、手をきれいにしてから使うほうがよいとのことです。
月経カップの衛生管理については、はじめて月経カップを使う前にやっておきたいこと②にも記載がありますので参考にしてください!
カップを使ってよかった点、改善が必要な点
よかったところ
■とにかく、トイレのたびに変えたりすることがないので楽になった。
■ナプキンの特有の匂いから解放された。
■かぶれやかゆみなどの生理期間の悩みがなくなった。
■ゴミがまったくでないのでエコ。
■災害時など生理用品が不足している時に使うことが可。
改善が必要なところ
■自分の体に指で入れるのが抵抗があり、なれるまで時間が要る。
■取り出す時などに慌てたり、装着がずれると漏れることも。
■外出先で取り出すと手が汚れる。
カップにも、もちろんメリット・デメリットはあります。自分が優先したいことによって使うかどうか決めてもいいかもしれませんね。
月経カップは選択肢のひとつ
月経カップは万能ではありませんし、ナプキンやタンポンなどを否定するということでもありません。生活スタイルや志向に応じて、「選択肢」を増やし自ら選ぶことが大切。
体験談をシェアしてくれたメンバーのみなさんも、友人に勧められてとか、広告で見てとか。何か高い意識をもって利用しはじめたというよりは、直感的に「やってみよう」という動機に近い。
興味があるものの、どうか迷っている方がいればまずはトライしてみるのもいいかもしれません。
たしかに、カップは平均30S$程度と決して安くはないので軽々しくは言えないのですが。
自分にとっての選択肢が増えることは素晴らしいことだと思います。
はたママ特派員のわたくしも、早速カップを入手したので次回は試してみたいと思います!!
最後に、イベントにご参加いただいたみなさん、スピーカーとして体験談を共有いただきましたみなさんに、心よりお礼申し上げます。
Reported by Aiko Mochizuki
Cooperated by Hatamama members