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2人以上育児しながら働ける?!シンガポールで育児をこなすワーママ/就活中ママからのヒント

【はたママ体験談シェア会 潜入レポート】

このレポートでは、シンガポール生活で知って得する情報をお伝えしています。
今回は、6月に開催されたイベント「先輩ママに聞く!2人目以降の育児」の様子をお伝えしようと思います。イベントは、2人の子どもを持つ 5人のパネラーおよびファシリテーターによるディスカッション形式で行われました。

なぜか、このWEBサイトを運営する“はたらくママ”のグループには第2子を妊娠しているメンバーが多くいます。大変喜ばしいことの半面、これから待ち受けている未知なる世界にちょっと不安を抱くのも事実。一人でも大変なのに、2人以上いて仕事は?まだ働いていないママの就活は?子どもたちが病気の時どうしよう?等々…。

このイベントでは、そんな不安やお困りポイントにお応えすべく、働きながら、または働く準備をしながら2人以上の育児をしている先輩ママの経験談から、次のような日常生活での工夫やポイントがシェアされました。

■「ヘルパー(メイド)」や「シッター・ナニー」などの第3者の力を借りる

前回の潜入レポートでもふれたとおり、シンガポールでは多くの家庭が住み込みのヘルパー(メイド)さんを雇っています。住み込みでなくても、親が帰宅するまでの面倒を見る「シッター・ナニー」という選択肢もあります。

こうして、第3者の力を借りることで、仕事後の時間もゆとりを持って過ごすことができます。ヘルパー(メイド)が、他の物価からみて比較的リーズナブルであるシンガポールだからこそ頼れる存在なのです。さらに、「ヘルパー(メイド)」を雇った場合、ママの家事に割く時間も短縮でき、子どもの勉強(宿題)を見ることもできます。

 

加えて、働く準備をしているママにとっても、就活に必要な時間を確保したりするうえで、パートタイムのシッターさん等の存在は大変助かります。このほかにも、同じ境遇のママ友同士で協力し合うなど、一人で頑張りすぎないことが大切でしょう(働く準備をしているママの子どもの預け方に関してはこちら)。

働いているママも、働く準備をしているママも、子どもとの時間を大切にしつつ、仕事や就活と家事の両立をはかるために、第3者の力を借りることはとっても大切です。

 

 

 

 ■預け先のバリエーションを理解する

保育園、幼稚園、ヘルパー(メイド)、ナニー、学童など、子どもの年齢や家庭の方針に応じて預け先は変わってくると思います。先輩ママの多くは、保育園に夕方まで預けヘルパー(メイド)さんに、お迎えにいってもらうというパターンでした。

なお、これから就職をしようと活動中のママにとっては、単発・短期的にでも子どもを預けることはできるので、そうした預け先を理解しておくとよいでしょう。(※詳細は、こちら

 

■就学児童のいる家庭はシンガポール学童を利用してはいかが?!

シンガポールでも小学生の「放課後」の過ごし方に、頭を悩ませる人も多いかもしれません。ヘルパー(メイド)さんがいない場合は、なおさら。

実は、日本人にはあまり知られていないようですが、シンガポールにも「学童」があります。午後から7時くらいまで預かってもらえ、長期休暇期間も預けることができます。「スチューデントケア」

とか「アフタースクールケア」と呼ばれ、ローカル小学校に隣接している場合がほとんどです。ローカル小学校

に通っていなくても、スチューデントケアを利用することはできるようなので、自宅の近くなどにあれば利用することができるでしょう。

ただし、通っている小学校からスチューデントケアまでの移動は、自分で考えなくてはいけないことも。例えば、スチューデントケアの近くのスクールバスストップで子どもを下してもらい、スチューデントケアの先生に迎えに来てもらうなどの工夫が必要です。

 ■子どもの成長にともない、自分でできることは自分で

子どもが2人以上いる家庭の朝が一番大変です。朝食の準備から身支度、加えてママ自身の準備も…。毎朝が戦争のようにバタバタとするのですが、子どもの成長に合わせながら、学校の準備は自分で前の日にしたり、朝も自分で起きたりすることができるよう心がけています。

少しずつ自分でできることは自分でするようになると自立も進みます。また、準備ができたかどうか、親が前の日に持ち物チェックして忘れ物がないようにもしています。

 

■子どもの病気には家や職場に近い病院を。日頃から自身の状況に対する職場の理解を。

子どもの病気は避けられません。突然の発熱や体調不良。特に、夜中に症状がでると慌てることも多いです。緊急度が高い(あきらかに意識がないなど)と思われない場合は、翌朝まで待って緊急窓口に行くほうが、診察が早い可能性があります。

夜中に行っても救急車の場合搬送コストがかかるほか、結局4時間近く待たされるという事例もあり、かえってストレスになるかもしれません。また、緊急かどうか判断がつかない場合、ネットで小児科医に相談できる仕組みもあるようなのでそうしたサービスを利用することもできます。子どもの突然の病気に対応できるよう病院リストを持っておくとよいです。

日頃から、職場に対しては子どもの病気の際には、早く帰らないといけないなどの理解を得るよううまく伝えておくとよいと思います。また、仕事を引き継げるよう準備しておくとよいでしょう。

■親としてできることに精一杯!

日頃の家事は、ヘルパー(メイド)にお願いすることができるかもしれませんが、「親として」できることは精一杯してあげることで、育児と仕事のバランスをとることができると思います。例えば、幼稚園のお弁当作り。朝早く起きて、好みの異なる兄弟・姉妹のお弁当を作るのは簡単ではありませんが、親としてしてあげられることのひとつと思い大切にしていました。

他にも、シンガポールと日本の学年ではずれが出ます。転校してきた当初など、授業に遅れないよう子どもに寄り添ってケアをすることも親としてしてあげられることのひとつと思い大切にしています。

 

以上、2人目育児の体験談シェア会で出てきたポイントでした。

シェア会の多くの時間は、やはり子どもの「預け先」でした。働きながら子どもを育てていくのには欠かせない保育園・幼稚園。特に、2人以上子どもがいるはたママにとっては欠かせないです。

今回のシェア会を通じて、働くママが仕事に育児に活き活きし続けるためには、子どもの数に関係なく、周りの人の力を借りることが大切であることを痛感しました。そして、自分も同じママとして、周りの力になれることあれば協力を惜しまないようにしようとも思いました。

子どもの数だけ個性があり、その個性に向き合いながらも自分の仕事に生活にまい進する。簡単なことではないと思います。でも、一方で子どもとママの成長への感動もひとしおなのではと、キラキラした顔で大変な2人目育児をお話しするパネラーを見て思いました。

今回のイベント受け、私は誓いました。
東に似たような境遇で悩むはたママがあれば行って手を貸し、西に今の境遇に困惑するはたママがあれば行って話を聞き、そんなでくのぼうに私はなりたいと思いました(雨ニモマケズオマージュ)。
最後、なぜか宮沢賢治が降臨してきましたが、次回のイベントも潜入してレポートしたいと思います!

Reported by

体験談シェア会 パネラー:Yuka Ono, Masayo Hada, Makiko Ono, Makiko Maeda, Azusa Seki
ファシリテ―ター:Rie Tokuzawa

イベント企画:Satomi Ono, Azusa Seki, Erina Yamaga, Itsuko Yamane

はたママ特派員:Aiko Mochizuki

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