はたママインタビュー2人目は、かわいいかわいい第2子の誕生がおめでたいえりなちゃんこと山賀絵里奈さんに(インタビュー時は妊婦さんでした)お話を聞きました。
はたママのベースを、代表のまっきー(小野麻紀子)と試行錯誤しながら一緒に創ってきた彼女。フルタイムで仕事をしながらも、子育てに趣味にはたママにと楽しめる、そのお手本は実は彼女のお母さんであったと教えてくれました。
家庭があって、仕事があって、私が幸せ。それが我が家のハッピーバランス
私の母は働きながら家族の面倒をみて、しかもすきま時間には趣味や読書などもこなすスーパーアクティブレディです。(写真:母とお宮参りの時の私)
だから私も仕事をすることが当たり前だと感じながら育ってきましたし、自分が幸せであることに引け目を感じたりせず、自然に楽しみを追求できています。
私の家庭と仕事に対する姿勢は、母の影響が大きかったみたいです。
私には子どものころから、海外に出て見たことのない世界を体験したいという強い思いがありました。
英語も早くから勉強し始め、海外で暮らすには、と考えて進路も決めてきました。
初めての就職先はバリ島のリゾートホテルでした。1年後には縁あってシンガポールのホテルに転職しました。
子どもを持った今振り返ってみると、両親はよく送り出してくれたものだと、改めて感謝でいっぱいです。
ホテルの仕事は本当に楽しかったです。
もちろんたくさん失敗もしましたが、お客様に喜んでいただきたい、という思いをサービスとして形にすること、そして直接ありがとうと言ってもらえることがとても嬉しく、醍醐味でした。
その後、シンガポールで結婚したことを機に証券会社に転職しました。ホテルマンからオフィスワークへの転換という大きなチャレンジでした。
シフト勤務の私と一般的なオフィス勤務の夫では、生活リズムや休日が異なり、すれ違いになることがとてもさみしかったのです。
ホテルの仕事も自分の中でやり切った感が持てた、ちょうどひと区切りのタイミングでもありました。
金融業界は、業界の専門用語はもちろん、業務のスピード感など、それまでの仕事とはまったく違いました。チームメイトの厳しくも優しい指導と支えで、今までどうにか続けてこられたことを感謝しています。
長女の出産に際して、シンガポールでのワーキングマザーに必要な情報を集めていく中で、はたママのメンバーたちと知り合い、アドバイスをもらいながら復職後の子どものケアを検討しました。
運よく、友人からの紹介で、住み込みのメイド(ヘルパー)さんが、我が家に来てくれることになりました。
産後16週で職場に復帰したのですが、オフィスでは仕事スイッチが見事に入って業務に集中できて、自分でも驚きました。
メイドさんの仕事ぶりや人柄も信頼していましたし、半日は夫が自宅で仕事をしていたので、何かあったときにすぐ対応できるという安心感があったのが良かったです。
昼間は仕事に集中、帰るととってもかわいい娘が迎えてくれる。私はそんな毎日をとても幸せに感じています。
また、心にゆとりを持てるようにランニングなどの自分時間や、夫婦ふたりで過ごす時間を意識してとるようにしています。
自分がハッピーでいることが家庭の幸せにつながると思っているのは、まさに母の影響ですね。
ところで私は昔から、一番手ではなく二番手でサポートに回るタイプでした。
人を支える「ことしかできない」ということが以前はコンプレックスで、人をリードしたり、かなえるべき熱い想いを持たねばならないのではないか、といわゆる「自分さがし」に長年さまよっていました。
ですが、このサポート気質こそホテルマンとしても証券マンとしても活かしてこれた得意分野だと気づくことができました。自分の強みに気づき受け入れたことで、さらに前向きに、とても楽になれたのです。
最後に、シンガポールにいるママで自分に何ができるのか、何がしたいのかと悩んでいる人へ。
人生、そのときどきに一生懸命に取り組んだことで得られる経験が、自分自身を作っていくのだと思います。その結果が、次のステージへと導いてくれると私自身は実感してきました。
ですからあまり悩みすぎずに、今置かれている環境でベストを尽くすことを大切にするのがよいのじゃないかな。
そして悩んだときは、配偶者でも友達でも、声に出して誰かに言うこと。きっと何かしらのヒントや有益な情報が手に入るはずですよ!
そして一緒にシンガポール生活を楽しみましょうね。
山賀 絵里奈(1985年生まれ、日系証券会社フルタイム勤務)
ホテルビジネス専門学校を卒業後、インドネシア・バリ島の老舗リゾートホテルへ就職。1年間の勤務の後、シンガポールの五つ星ホテルでのポジションを得て来星。4年半ゲストリレーションズオフィサーとして、観光客からVIPまで多彩なお客様をお迎えする。結婚したことをきっかけに退職し、半年間の専業主婦期間を経て金融業界に異業種転職。1社を経て現在は日系証券会社でコーポレートアクセスを担当。
3歳上の日本人の夫と、3歳の長女、しっかり者のヘルパーさんに、もうすぐ生まれる次女を迎えての新しい生活にワクワクしているところ。
好きな言葉は、「一期一会」「人生は自分を見つけることではない、自分を創ることである(バーナード・ショー)」
はたママwebのライターとしても鋭意執筆活動中!
▼はたらくママ Singapore webサイト 山賀絵里奈ブログ
Photo by Makico Ono
Witten by Azusa Mochizuki Seki
※文中の名称当はすべて取材時点でのものです。