働く

リモートワークで働く時のコツを経験者に聞いてみました

新型コロナウイルスの影響でシンガポール国内でも多くの人が在宅ワーク(リモートワーク)で働いています。
みなさんはいかがでしょうか?

すでにリモートワークや在宅ワークを実際に始めている人たちの間では、

「通勤がいらない」
「服装が比較的自由」
「フレキシブルに働くことができる」

などポジティブな意見が出始めており、この事態が収束したあとにも新たな働き方のひとつの選択肢として取り入れるようになるかもしれません。

一方で、

「孤独」
「いまいち集中ができない」
「落ち着かない」

など、慣れない環境変化に戸惑う声もチラホラ。

そこで今回は、シンガポールで在宅ワーキングマザー歴3年のMISAKOさん(PR保持者・香港の金融機関勤務)に在宅・リモートワークを楽しむコツを聞いてきました!
主に、MISAKOさんが考えるリモートワークのポイント(極意)、子ども(育児)との両立についてご紹介します。

話を聞いたのはこんな人:

日本の大学を卒業後、香港に本社を持つ投資顧問会社に勤務。日本→香港で仕事したのち結婚を機にシンガポールに移住。当時、シンガポールには支社がなかったので、上司との相談により社内で初めてのリモートワーク(フルタイム)が認めらることに。仕事内容的もプロダクトベースだったので、フレキシブルな働き方ができることが、認められた要因のひとつだそう。以降、3年間の間在宅ワークを続けている。

リモートワークの極意

其の一:同僚とのコミュニケーションは密に

頭では大事なのはわかっていても、実はあまり行動に移していていないのがこのコミュニケーション。離れているからこそ意識的に行ったほうがいいでしょう。
MISAKOさんの場合、仕事以外の内容でも同僚にチャットで話しかけたり、少しでも疑問があれば遠慮無く聞くようにしたり、積極的に連絡することを心がけているそう。

こうすることで、仕事のやりとりの時にも円滑な会話に。表情やニュアンスが伝わりきらないリモートワークだからこそ、密なコミュニケーションは重要かもしれないですね。

其の二:自分に合う姿勢を見つける

通勤がない、移動がない、打ち合わせも食事も同じところ…となり、気がつけば、一日中同じ場所に座っていることになりがちなのが在宅ワーク・リモートワーク。

MISAKOさんも、始めた当初は激しい腰痛や肩こりに悩まされたそう。椅子を換えたり、座り方を工夫したり。あれこれWebで調べて試してみたそう。そして、辿り着いたのが、「立って」仕事するというスタイル。

長時間にわたり仕事をすることになるので、自分がやりやすい姿勢を早めに見つけられるとよいでしょう。

其の三:切り替えと運動とランチと

在宅ワーク・リモートワークだとついつい周りの目があまりないことから、すっぴん、ボサ頭、ウエストゴムの部屋着という風になりがち。それを否定はしませんし、リラックスできて集中できるという人もいるかもしれません。一方で、切り替えができなくて集中できないという人もいるでしょう。

MISAKOさんの場合、切り替えのためにも、ジムでの運動や外出してランチする時間を意識的に持つようにしているのだとか。ずっとこもりきりだと、知らずに滅入ることもあるので運動やランチは、貴重な切り替え(リフレッシュ)のタイミングになっているそう。

其の四:真面目になりすぎない!!

MISAKOさんの場合、始めた当初は周りの目がないからこそ、仕事に一生懸命になりすぎて詰め込んでしまうことが多くあったそう。気がつけば、出社していたころよりもハードワークに。長く働くためには、自分であまり追い込まないようにするのが肝要!

子どもと過ごしながら仕事するのは難しい!?

MISAKOさんのお子さんは今は小学生。幼稚園の時よりは、自分で遊べる時間が増えたものの、まだまだ仕事しながら子どもの相手しながらはやはり難しいとのこと。特に、メイドさんがいるわけではないので、MISAKOさんの負担は大きい。

そこで、働く「時間」を調整して両立をしようとしているそうです。朝は、子どもが起きる前6:30に起きて仕事をスタート、送迎+朝食ののち、仕事は子どもが帰ってくる16:30までにしているそう。完全な「両立」は難しいので、時間を調整して実働の時間を確保されていました。タイムシートのような働き方で無くてという条件付きではありますが、早起きしての仕事は目から鱗!

在宅ワーク・リモートワークがもたらす副次的効果

在宅ワーク・リモートワークを通じて、“副次的に”得られることが実はいろいろあるのだとか。いくつか、ご紹介します!

“ITの苦手”を克服できる

MISAKOさんも、始めた当初は新しいツール類に慣れずにイライラしがちだったのですが、逆に「ITリテラシーを高めるよいチャンス」と思い果敢に挑戦されたのだとか。
やはり、リモートワークにはこの「道具」を使いこなせるかが、効率的に働くコツ。思ってもみなかったエラーにぶつかった時は、「ラッキー!新しい知識獲得のチャンス!」と、どんどん自分のバージョンアップのために活用してみてはいかがでしょう。

今の仕事への価値観がみえてくる

一人でこもってエクセルの資料をつくったり、調査をして取りまとめたりしていると、本当にこれは意味があるのかな〜となんだか不安になる場合も。リモートワークだと、仕事や同僚との関係がシンプルになりがち。だからこそ、待遇、同僚・上司、業務内容、カルチャーなどなど見つめ直せる好機となり、会社に対する自己のエンゲージメントが高いかどうか、はっきりする可能性がありますね。

最後に

このように先が見えない状況の中、在宅ワークやリモートワークで慣れない生活の日々。中には、夫婦ふたりで在宅で育児と仕事をこなしている方も。
見えないストレスがあるかもしれませんが、「自分なり」のスタイルを見つけるよいチャンスと思って前向きに乗り越えていきたいですね。そして、わたしたちが「(猛烈サラリーマンで本当にいいのかなど)働き方」をそのものを真面目に考えるチャンスを与えられたのだと信じて。
常に、前へ!

 

Cooperated:Misako Maeo, Naoko Udagawa

Reported by: Aiko Mochizuki

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