コワーキングスペースが誕生したのは、15年ほど前。
シリコンバレーで起業家たちが自然と集まってできた「場」から始まっていると言われています。
今や、シンガポールにもあらゆるところで見かけるようになったコワーキングスペース。
はたママでも、先日、中野円佳さんのトークイベントを実施させていただいた場所もその一つ。
シックで落ち着いた雰囲気が参加された方には記憶に新しいでしょう。
身近になりつつも、実は知っているようであまりよく実態がわかっていないコワーキングスペース。
今回は、シンガポールで初の日系コワーキングスペースを運営するThe CompanyのChiakiさんにお話をうかがってきました。
The Companyとはどんな会社?!
シンガポール初進出のThe Company。
実は、海外進出自体は、これが初めてではなく、シンガポールが4カ国目。これまでに、セブ島、ハワイ、バンコクで展開されてきたのだそう。
日本の拠点は福岡で、コワーキングスペース事業のほかデザインや制作もされています。
もともとは、制作の事業が軸だったのですが、仕事を進める中でデザイナーやその他の外注先と、空間を共有した連携の大切さを痛感。
この経験がきっかけになり、コワーキングスペースの運営を始めたのだそう。
2017年、初めてセブ島で第1号をオープン。それ以降、現在に至るまで、ハイペースで海外へ進出されています。
特に、シンガポールは、アジアの中でも核となるエリアのひとつ。力をいれているそうです。
コワーキングスペースはどんなところ?!
シティホールのチャイムスから程近いところに、The Companyのコワーキングスペースはあります。
敷地は全部で約950平米とこじんまりながらも落ち着いた雰囲気。
シックで明るすぎない静かな空間が特徴的でした。
コワーキングスペースは、フリーデスク、カフェ隣接のデスク、ミーティングルームに、貸しテナントにそれぞれわかれています。もちろん、メンバーはwifi無料ですし、コピー機やテレビカンファレンス機材も利用可能。
仕事の仕方によって、各々がうまく使い分けています。
原則、メンバーになれば、24時間いつでも利用が可能。
また、グローバルでのメンバーシップ制になっているので、例えば、ふらっとThe Companyのバンコクのコワーキングスペースにいっても、すぐに利用することができるそう。
さらに、カフェ併設のデスクは、ドロップインかフレックスデスクのメンバーであれば誰でも使える事ができます。
なお、カフェは京都の「KURASU」が出店されているそうで、取材当日もコーヒーのステキな香りがしました。
「空間の提供」だけでなく、「人と人をつなぐ」場所
シンガポールのコワーキングスペース検索サイトによれば、島内にはおよそ92箇所あるそう。
会議室貸しやイベント会場など細かにみれば915箇所ものレンタルスペースがあるそう(その他の検索サイトより)。
The Companyの近くだけでも、大小合わせて34箇所も確認できるほど。
過当競争の様相を見せつつある状況では、それぞれの強みを活かした経営がますます必要に。
そうした中、The Companyの特色は、「顔の見えるコワーキングスペース」だそうです。
大規模なコワーキングスペースでは、レジャーの空間(卓球台など)を多くとっていたり、明るい部屋の作りになっていたり、パントリーが充実していたりと、ハードの部分での差別化をはかろうとするところがあります。
The Company では、こうしたハード面よりも、人と人の交流促進など、ソフト面での差別化をはかろうとしています。
利用者やメンバーがどのような仕事(事業)をしているか、スタッフ間で情報を共有しています。こうすることで、例えばメンバーの誰かが、デザイナーを探していることがわかれば、すぐに他の適任者のメンバーを紹介することができます。
また、メンバー同士クローズドのコミュニティもあり、そこでは常に募集や告知が活発におこなわれているそうです。他にも、メンバー限定のイベントを企画したり、交流を深めるための取り組みを今後も進めていくそうです。
コワーキングスペースも、ホテルやレストランのように、ラグジュアリー、カジュアル、にぎやか、落ち着いたなど雰囲気や趣向によって選ばれる時代に。
The Companyも独自のカラーを出しながら、選ばれるようになっていきたいと思っているようでした。
はたママのみなさんもぜひ遊びにきてください
The Companyでは、短期的(ドロップイン)での利用もできるそう。在宅で仕事をしている方。家やカフェではなかなか気分が乗らない時など、リフレッシュにコワーキングスペースを試してみるのもよいかもしれません。
ほかにも、イベントスペースは最大100人まで入ることができます。なので、ワークショップや講演の企画があるとき利用することも。
さらに、The Companyのスタッフに仕事の相談をすれば、どなたかメンバーさんを紹介してもらえるかもしれません。
まだまだ、託児付きのコワーキングスペースのような特色は出してはいけていませんが、ゆったり作業できるカフェスペースがあるので自分時間を充実してもらえたらとのことです。
特派員も私も、いつもはおもちゃと、食べこぼしのお米まみれの部屋でひとりさみしく記事を書く日々。
こうしたシックな環境でたまには、できる女風に執筆してみようかなと思いました。
シンガポール初の日系コワーキングスペース。
これからの活躍に期待したいですね!!
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Cooperated by Chiaki Matsubara, The Company
Reported by Aiko Mochizuki